母の面会

昨日は二人の姉と、母がお世話になっているケアハウスへ面会に行ってきた。
認知用で耳の遠い母には、部屋の入り口で声をかけても聞こえない。
部屋に入って、とんとんと腕なり肩を叩いてやっと気付く。
昨日も窓の方を向いていた母の手をとんとんとするとやっと気付いた。

私はずいぶん久しぶりだったので、忘れられてるかなと思っていたが
顔を見て「○代はえらいせんどぶり(久し振)」やなと言った。
忘れられてなかったことに一安心する。
そして3人で来るのもせんどぶりやと嬉しそうであった。

かなり大きな声で話さないと、会話は一方的になっていまう。
自分の年齢、私たち娘の年齢を訊いてみた。
母は現在95歳だが90歳と言う、私は69歳だが64歳だと言った。
だんだんこんがらかってきて、長姉に至っては明治生まれだという。
息子も孫もごっちゃになってしまった。

それでも自分の両親の没年はしっかり覚えていて、その時の自分の
年齢も覚えていた。

ここの職員さんは私たちを見かけると「ありがとうございます」と先に挨拶をしてくれる。
こちらが先にお世話になっていますと挨拶をすべきなのに・・・。
本当によくしていただいている。
世間では老人施設での事件や事故がよくくニュースになっているが、私たち姉妹は
まったくそんな心配をしていない。
日常的に何かそんなことがあれば、気付くよねと3人の意見が一致する。

そしてこれは時々思い出したように言うことなのだが、「死ぬまで一回○代の車で
産まれた家に行きたい」
母は養子娘なので産まれた家は、85年住んで理不尽にも追い出された家である。
母の気持ちは痛いほどわかるが、車いす生活でおそらく今は一歩も歩けない母を
連れ出すのは容易ではない。
連れ出すとすれば、リフト付きの介護タクシーでないととても無理だと思う。
願いを叶えてあげられれば、最後の親孝行になるだろう。

しかし介護タクシーで行ったとしても、歓迎されないのは私たちには解っている。
車椅子で家の周囲をぐるっと回るのが、精いっぱいだろう。
切ない母の願いを叶えてやりたいと思う。

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コメント

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No title

お母さまタンポポさんのこと、覚えていて下さったんですね。
よかったですね。
私の実家の母も94歳、今ホームに入居しています。
自分の年は80歳だと言ってます。(^^;

「願い」叶えてやりたいけど、なかなか難しいことですね。

ハナコおばさん

あまり会いに行かない、親不孝な娘ですが、
覚えていてくれました(^^♪
3人の娘の顔と名前も覚えていて、ホッと
しました。
頭がはっきりしている時に、いろいろ思い出すようです。