40歳の時、卵巣嚢腫の手術のため大学病院の婦人科に入院した。
今では珍しい8人の大部屋だった。
すぐ打ち解けてみんな仲間になった。
婦人科の病気は子宮癌、卵巣癌、子宮筋腫、卵巣嚢腫、それと胞状奇胎の人もいた。
病棟全体では、やはり子宮がんの人が多かった。
年齢は関係なし・・・。20代~80代の方がいた。

入院するまでは大病のように思っていたが、ほかの人たちの苦しみ方を
見ていると何だ私なんて大したことはないのだと思った。
何より悪いところを切れば治るのだ。
それを教えられたのは、明日退院と言う日、同室のTさんと退院受診をし、
Tさんを待っている間、Tさんのご主人と話をした時だった。
「切って治るものはよろしいわ。本人は知りませんけど家内は手遅れですねん。」
ええ~~!!びっくりしたのは言うまでもない。今の今まで考えてもなかったのだ。

子宮癌だった。
本人は微塵も疑わず、明日の退院を喜んでいた。
病棟へ戻り、どうにも苦しくて悲しくて一昨日オペをしたKさんに話した。
2人で泣いた・・・。
私はその後、屋上(当時の屋上は洗濯物を干していた)に上がって、声をあげて泣いた。
そのTさんは1年後に亡くなった。

このときの入院で仲良くなった人の殆どは、子宮癌卵巣癌で亡くなった。
kさんもいったん元気になり仕事に復帰していたが、5年程前に亡くなった。

私の周囲で亡くなった人の殆どは、癌で亡くなっている。
やっぱり癌は怖い病気だと思う。
なのに子宮癌検診も乳癌検診も、もう長い事受けてない。罰があたるかも知れない。

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