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雲になりたい

川柳を初めて20年あまり、主に発表句を写真やイラストでフォト川柳をアップしたり、ブツブツつぶやきます。

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2015-08-29 (Sat)  12:16

3人の亡き友①K子

K子は小学校の時、転校してきた。
田舎の転校生は珍しい。お父さんが駐在さんだった。
3人姉妹の長女で、末っ子の私からみれば、とてもしっかりしていた。
体育も勉強も良く出来た。

そのK子が、中学に入ってから、体調を崩し入院をした。
退院後も「これから病院に行くねん」と言って薬を飲んでいるのを
見かけることがあった。。
「Kちゃん早く良くなって遊びに行こう」と励ました。
高校へ入ってからも、入退院を繰り返した。
学校の帰り見舞いに行くと「もう病院は嫌、早く学校に行きたい!!」
その時、部屋に入ってきたのがD君だった。
「そうだよなあ、病院は飽きたな」と言った。


高2になる春休み、散髪に行っていた父が手に新聞を握って帰って来た。
新聞を手渡しながら「K子ちゃん死んだぞ・・・」
「うそ!!」

父が指さす記事を見て、大きなショックを受けた。
大きな見出しで、K子とD君が横浜の外人墓地で心中した記事が載っていた。
春休みに入る前に、面会に行っていた私にはとても信じられなかった。
それから間もなく、他の友達から「Kちゃんのこと聞いた?」と電話がかかってきた。
後々判ってきたのは、私が面会に行った3日後、病院を抜け出したとのことだった。
何の力にもなれなかった無力さが悔しかった。

思春期の二人の心中、よからぬ噂が流れた、新聞の扱いも悪意のある物に見えた。
私には、それらの話は信じられなかった。
2人とも病気を苦にして、死を選んだに違いないと、50年経った今でも思っている。
病名は教えてもらわなかったが、生きる気力を奪ってしまうような、
質の悪い病気だったのだと思う。
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最終更新日 : 2015-08-30

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