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老後破産

先日NHKで放送された番組”老後破産”その言葉の響きに、いたたまれない思いで見入った。


我々シニア世代には、うかうかしていると老後破産というとんでもない現実にぶつかるよと、警告をされているようで、見終わって何とも後味が悪かった。

高齢者人口が3000万を突破し、超高齢社会となった日本。
中でも深刻なのが、600万人を超えようとする、独り暮らしの高齢者の問題だ。
その半数、およそ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかないという。
生活保護を受けているのは70万人ほど、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしている。
年金が引き下げられ、医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄もなくギリギリの暮らしを続けてきた高齢者が“破産”寸前の状況に追い込まれている。


在宅医療や介護の現場では「年金が足りず医療や介護サービスを安心して受けられない」という訴えが相次いでいる。
自治体では、必要な治療や介護サービスを中断しないように、生活保護の申請手続きに追われている。

国民年金は、老後のお小遣いという意味合いで作られた制度だと聞く。
家族が一緒に住み老後のお小遣い、それならわずかな金額でもやっていける。
生活費と言う意味合いではなかったのだ。
しかし国民年金だけで、老後を暮らしている高齢者が多いのが現実である。

国民年金の両親の場合、1回の受給額は、父が6万円足らず、母が7万円足らずと、思ったのは8年前。
特養に入る前のことだから、今はもっと減っているのだろう。
我が家の玄関に置き去りにされたとき、母は通帳を持って出ていた。
特養に入った時、籍は特養に置き、通帳は特養に預けていた。
そして特養を退所してケアハウスに入った時点で、荷物とともに籍はまた生まれた家にもどった。
それ以来我々は通帳をみていない。


両親とも特養に居られたなら、わずかな年金で賄えていた。
父が半年で特養を出て、病院とケアハウスを行き来しているうちに、恥ずかしながら、この「老後破産」の状況になっている。

お迎えが来るまで、自宅で暮らせると思っていた両親は、年金や働いて得たお金を言われるままに、息子夫婦に用立てていた。
その結果、現在、父の年金では1ケ月分しか賄えなくなっている。
あとの1ケ月分は、4人の兄妹で4等分して支払っている。

両親が我が家の玄関に、荷物のように置き去りにされた後、私が母を、大阪の姉が父の面倒をみていた。
神戸の姉は息子夫婦とさほど広くない家での同居。
長姉には知的障害の息子がいる。
私は、この年の夏、次女のお産があった。その後、左脚の手術を控えていた。
3人とも親をずっと見られる状況ではなかった。
市役所の計らいで老人虐待の救済措置として、特養の入所を進めてくれた。


話し合いを知らない兄夫婦は、自分たちのしてきたことを棚に上げて、怒り狂った。
兄嫁は「あんたらは、親を捨てて家に恥をかかせた」と怒った。
留守の我が家の玄関に親を捨てたのはあんたらや・・・と、言いたいのをグッとこらえた。
兄は「お前らが勝手にしたこと、儂は知らん!」と怒った。

そんなことがあって入所の書類に、兄が判を捺す際、我々3人は[今後一切実家のこと、両親のことに口出しをいたしません」と、しょうもない念書をかかされた 

そんなこんな修羅場?をくぐりぬけ、両親は今穏やかに暮らせている。

そして母も今のケアハウスが長くなったので、特養に移って介護保険でお世話になるらしい。
特養に居た頃は認知症のなかった母も、今は急激に認知症が進んでいる。
介護保険を使うと、以前の特養のように費用は安くないだろう。
母の貯金が底をつくのも、時間の問題だと思う。

両親が特養に入った時から、いつか必ず貯金が底をつく。その時のためにと、三姉妹で積み立てをしている。
父の費用の4分の3は、ここから出している。

しょうもない念書を書かせておいて、父の費用を3人で負担せよとばかなことを言ってきた。
一切の口出しをさせないでお金は出せと・・・
まったく、何をか言わんや。両親は4人の親であり、我々3人は嫁いでからただの一度もお金の無心などしたことはない、と突っぱねた。

馬鹿につける薬はない・馬鹿は死ななきゃ治らない・・・と言うがホントにそうだ。
血を分けた兄妹ながら何とも情けないことである。

2月に一度、お金が云々と言ってくるのは、兄夫婦の息子の嫁さん。
こんなことぐらい自分たちで、言って来ればよさそうなものを、情けない限りである。


カテゴリ「両親」には、これまでも少し書いているが、また恥を忍んで書いてみた。
8年前の2月の、あの日のことを思い出すと、ふつふつと活火山のように怒りがわき出てくる。

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コメント

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No title

今までは何も知らずに生活してきましたけれど
一人になると年金だけでは少し無理です
昔のように大家族で居てお歳よりはお小遣いでしたらいいですけれど
其れは又その子が可哀想昔も大家族は大変だったと思います
今は食べるだけでなく電気製品買うのも大変ですけれど
子供達と別ですし電気料も馬鹿にならない 核家族の方が気楽でも
お金持たない老人は大変です

お体壊さないとうに

ご主人の事だけでも大変なのに、この修羅場・・・
タンポポさんのお体が心配です。
どうぞ、お気をつけて。

こんにちは

”老後破産”私も観ました。
何とも言えない後味の悪さ、沈む心、多分これが自分だったら、と考えてしまうのでしょうね。
我が家もいずれ、どちらか一人暮らしが始まります。
幸せはお金じゃないって言いますが、老後はお金が全て解決するんじゃないかしらって思います。
ご主人のこと、ご自身のこと、どうかムリなさらずご自愛ください。

喜美さん

ご主人が亡くなられると、年金が半額に近くなると聞いています。
我が家も、今の年金の約半額では苦しくなります。
夫は生きているのも苦しいですが、生きていて貰わなきゃと思います(-_-;)

SOYOKAZEさん

今は落ち着いていますので、両親の件は大丈夫です。
私は明日胃カメラです(>_<)

ハナコおばさん

ご覧になりましたか^
後味が悪かったですね。
幸せはお金で買えないと思いますが、老後に必要なのはやはりお金ですね。
体力もお金もない老後は怖いです。

No title

おはようございます。
「老後破産」は観られなかったですが、タンポポのBlogを
読ませていただき、PCの前で考え込んでしまって…
しばらく書き出せないでいました。

私の母も最期の6年間ほど、認知症で「特老」に
居ました。私と姉で不足分を2万円づつ、支援していました。
タンポポさんは御主人、ご自分の身体の事もあり、
大変だと思いますが、兄夫婦以外、姉妹3人が
仲良く助け合える環境であることが救いですね。

彩々さん

そうなんですよ、3人いると心強いねと話しています。
高齢の両親の余命も、そう長くはないと思いますが、
取りあえずは両親を見送って・・・。
私自身考えもしなかった老後を送っています。