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両親

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実家から荷物のように親届く  タンポポ

10年前の今頃、両親は留守の我が家の玄関先に置き去りにされた。
何の前触れもなく・・・。
ただ認知症の父と、歳老いてあまり仕事が出来なくなった母が邪魔だということで・・・。
元気な時は、さんざん便利につかっておいて、役に立たなくなったからという勝手な理由で・・・。

両親とも元気な時は、農業の傍ら現金収入を求めて仕事に行っていた。
そしてその収入のほとんどは家に入れていた。

仕事に行けなくなって、少しの国民年金が入るとそれもずっと用立てていた。
死ぬまで家で面倒を見てもらえるものと思っていたから、用立てていたのだ。

この時父は95歳、母は84歳だった。
母は生まれた家を、あっけなく追い出されてしまった。
どれほど悔しかっただろう。

そして今、義姉は一年半の入院の後、一人ではお風呂に入ることも、台所に立つことも
出来なくなっているらしい。義姉は現在71歳。厄介者になるにはまだまだ早すぎる。

10年前、私が「誰でも歳をとる。両親も義姉さんが嫁いできたときは元気だった」と
言ったとき激怒した義姉・・・当たり前のことを言っただけなのに・・・。

自分は年を取らずに、ずっと元気だと思っていたのだろうか?

誰だって歳をとるし、いつどんな病気になるかも解らない。
絶対なんてないのだから・・・。

父は亡くなり、母は認知症が進み、嫌な記憶を忘れてケアハウスで暮らしている。