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お利口さん

先週の心臓血管外科の受診日のこと。

私が座った前のソファーに、ラブラドール・レトリーバーの盲導犬を連れた視力障害の男性がいた。
しばらくして、「自分の受付票の番号は何番ですか?」と受付票を見せて言った。
モニターに映る文字は見えるが、白い紙に黒い印字が見えないと言う。
モニターはグリーンに黒字だったか。
受付時に、紙と一緒に出てくる呼び出し機にもナンバーが付いているが、白地に黒字。
これも見えないようだった。
自分の受付番号が解らないと、モニターに表示されても解らない。

穏やかな口調の男性で、ついどこの訓練センターで盲導犬の訓練を受けられたのか、聞いてみた。
京都の亀岡にあるのは知っていたが、その方によると全国で11か所あるが、近畿は恵まれていて3か所あり、自分は神戸で訓練を受けたと話された。

数日前に録画で、盲導犬クィールの映画を観たとこだったので、お利口にじっとしている盲導犬をみて、色々お話を伺った。
この子と暮らし始めて、3年目になること。この子なしの生活は考えられないこと。
「ホントに賢い子です、何時間でも文句を言わず、じっと待ってくれます」
これを聞いて、予約時間が2時間ほど過ぎて文句をいう人に、聞かせてやりたいと思った。

男性がちょっと後ろに身体を向けると、素早く仕事の顔になり立ち上がる盲導犬。
優しく「sit down」の声で、また座りなおす。まだ仕事ではないようだと、姿勢を崩して横になる。
時々、男性の顔を見上げる。

その方との話のなかで、東京であった盲導犬が傷つけられた話しがでた。
こんなにおとなしくて、私達盲人の目なのに残念なことです・・・と悔しがっていた。
そうこうしているうちに、その方の呼び出し機が鳴り診察室の前に行った。
診察室の前で、横になりリラックスするワンちゃん。

2時間余りの間、一度も声を出さなかった。本当にお利口さんである。