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親不孝娘ですが

叔母と従妹と姉二人と、両親の面会に行って来た。
夫が倒れて以来数えるほどしか両親の顔を見に行っていない親不孝娘 。
こまめに行っている姉達から、その都度様子を聞いているので、そうびっくりするほどの変化はなかった。


坂道を転げるように、認知症が進んでいる母のことを、叔母がショックを受けないように、先日から話してあった。
今日も食事をしながら、我が家に置き去りにされた前後のことを話すと、メガネを外して涙を拭いていた。
この様子では、涙のご対面になるだろうと思った。

ケアハウスに行くと、母は部屋の入り口に背を向けて、車いすに乗っていた。
入り口で3回声をかけるも聞こえない。横まで行って声をかけると「ハイ」と返事した。
横を向いたその顔は、喜怒哀楽を忘れた認知症の老人の顔だった
そして、5か月も行ってない親不孝娘の名前は、しばらく出てこなかった。
お母ちゃん親不孝でゴメン

そして叔母の登場・・・姉が「珍しい人が来てくれたよ」と叔母を横に座らせた。
母はしげしげと叔母の顔を見て、じ~と考えている。
そこで叔母は泣き出すかと思ったが、ニコニコと笑顔。
母の口から「M子やな」

叔母が「姉ちゃんの夢を見たから会いに来たよ」とやっぱり笑顔
涙のご対面にはならなかったが、感動的な10年ぶりの対面となった。
しばらくすると母の顔が、だいぶしっかりしてきた。
何もすることがなく部屋で一人いると、認知症が進むのも無理はないと思う。
しばらくケアハウスで喋っていたが、渡り廊下で繋がっている父のいる病院に、母の車いすを押して行った。
103歳の父は病院、92歳の母は同じ敷地内にあるケアハウスで、お世話になっている。


父のところへ行って、寝ている顔があまりにも、小さくなっているのにはびっくりした。
介護師さんに車いすに乗せてもらって、少し時間が経つと段々戻ってきた。
何故、あんなに小さく見えたのかは解らない。
姉も1か月前にあった時は、こんなに小さくなかったのに何でやろ?と言った。
車いすに乗って、大きなプリンを自分で食べた。
それはそれは、びっくりするほどのスピードで食べた。
甘いものは美味しいと、言いながらニコニコ顔で食べた。
一つ食べて、まだ食べると手を出した。
大きなプリンを2個も食べさせると、食事に響くので預けておくからねと言うと、にこっとした。
甘いものが大好きで、少し前まではアンパンやどら焼きを持って行っていたが、今はとろみ食のため、そういったものを食べさせてあげられない。
今差し入れが出来るのは、プリンのみ

私は次いつ行けるか解らないが、姉たちが行った時、叔母が来たことを覚えているかどうかは甚だ怪しい。
今の母はそんな状態であり、父も今まで前にいたのに、後ろに回るとすっかり忘れてしまう。

母をケアハウスに連れて戻ってきて、我々が帰ろうとすると「1階に降りる・・・」
介護士さんに、連れて降りても良いか聞くと、1人で帰ってくることが出来ないので、ダメだと言われた。
つい最近まで、1人で降りて新聞を読んだり、売店に行ったりしていたのに・・・。

悲しい現実であるが受け入れねばならない。